10/17の日記

17:41
むしらく〜虫けらの決して楽じゃない話〜※じょしらくパロにしようとし て失敗したなにか。
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この話は虫けらたちのかわいさと苦労人度をお楽しみいただくため
邪魔にならない程度のさし障りのない会話をお楽しみいただくお話です。


「え〜、世の中戦国ブームと申しますが、いつまでたってもメジャーにならぬものがございます。それはいわゆる『マニア受け』、もしくは『マイナー』と呼ばれる人たちで、まあ清たちのようなやがらでございます」
「元清…お前、つまんねえこと言うなよ!今更当たり前なこといわれてもどうしようねえじゃねえか!」
「いや、秋兄と倶兄と俺以外は意外とマニア的にウケはいいんじゃね?」
「はあ?どういうことだよ?元政」
「とりあえず清兄は虎の逸話や景さまとの逸話をはじめ俺ら虫けらたちの中ではインパクト強いし。それに虫けらずの中で唯一戦国無双と戦国大戦にでてるじゃん?さらに清兄は康ととある雑誌で特集組まれたし…メジャーどころに出てるじゃん!康は大砲と橋の話があるし、秀包なんて知る人は知る有名人…だと俺は思ってるし!俺なんて父上の歯を持ち歩いていた逸話くらいしかないし、秋兄も籠城くらいしか逸話ないし、倶兄に至っては…」
「つまんねえこと言うなよ!悲しさが増すだけだろうか!あと元倶に謝れ!元政ぁっ!」
「まあ、出てるといっても戦国無双はモブですけどね」
「モ武将でもいいだろ!かの有名な戦国無双に出れているなら!」
「清的にはモブで清がでることより、我らが景さまがプレイ武将になる方がよっぽどいいです。むしろ景さまでプレイできるのなら清はでれなくても構いません」
「でれなくてもいいってなんだよ!?この景さま厨がっ!戦国無双でモブにすらなれない俺らを嘲笑してるのか!?元清ぉ!」
「…戦国無双ででられなくても戦国大戦で出られるかもしれないですよ?」
「つまんねえこと言うなよ!どうせ元康と秀包以外可能性低いっての!俺らマイナーだし!」
「そんなことありませんよ?逸話が目立ってるじゃないですか…元政は」
「え?本当に!?清兄。俺、戦国大戦出れるかな?」
「可能性はあると思いますよ?」
「ねえよ!限りなくねえよ!父者の歯を持ち歩く変人などお前だすくらいなら、まだ裏切り者で有名な広家出すだろ!常識的に考えて!ブラコンもいい加減にしろ!元清」
「自分の死後に元康に全財産と城をあげたあなたの方がブラコンでしょ?元秋」
「お前だって隆景様に対してブラコンだろうが!」
「それをいうなら乃美ずは全員景さま厨です!」
「威張るなよ!威張れることじゃねえよ!むしろ恥じろよ!」
「恥じるところなどありません!景さま厨と言われて恥じるくらいなら、むしろ逆に喜びます!」
「…これだから乃美ずは!」
「我ら乃美ずは勝ち組ですからなにいわれてもいいです」
「はあ?どこが勝ち組なんだよ?元清」
「聞いて驚かないでくださいよ?…我ら乃美ずは全員逸話持ちです!」
「はあ?そんなの当たり前…」
「ふふふ…そうですよね、逸話があるだけでもいいですよね。逸話じゃなくてもなにかWikipediaとかに記事になるだけの話があれば…」
「も、元倶?」
「倶兄?」
「倶兄さん?」
「元倶お兄様?」
「よく父者の息子だということを忘れられてたり、大した逸話もなく、活動もなく、どんな記事や本を読んでも『17歳で死亡』としか書かれておらず、『え?出羽元倶なんていたっけ?』と言われる私よりよほどましな待遇ではありませんか、兄者たちは。私なんて…人々の記憶にどこまで留まれているか…ああ、生まれた母がさえず、早世だと本当に記録に残らないのですね、よくわかります」
「ああ!もう元倶が病みモードに入っちまったじゃねえか!謝れ!元清」
「え?清の責任ですか!?これ」
「そうですよ!清兄さんのせいで倶兄さんがさえなかっただけなのに、遠まわしに同母兄弟の僕らも倶兄さんの自虐の対象になっちゃったじゃないですか!責任とってくださいよ!」
「元康!お前もひどいこと言うなよ!もう本気で止めろ!ちょっと俺らより逸話があるくらいで元倶を見下すのは止めろ!」
「えっ?ちょっと?大砲の話と指揮官と交渉役と広島の川と橋の由来がちょっとに入るんですか?籠城しか取り柄のない秋兄さん」
「うっ…」
「あと、ある戦国雑誌で父様の正妻腹以外で載ったのって僕と清兄さんだけですよ?無駄に多い虫けらの中から選ばれたのですから、少なくとも兄さんたちよりは知名度だってあるはずです」
「まあまあ、末次の元康お兄様が言ったことは気にしないでもいいですよ、いくら虫けらどもで競おうとしょせんはどんぐりの背比べです」
「秀包!お前は人の功績を否定するな!」
「だってどうあがいても僕たちが偉大なる妙玖様の生まれたお兄様たちに叶うわけありませんよ」
「そ、それはそうだけど、それでも少しでもメジャーになれた方がいいじゃん」
「そんなことはせめて毛利家主役の小説とかで出ていってくださいよ、三吉−元康コンビ」
「…ちょっと出てました!大河ドラマには存在をほのめかされました!永井さんが書いた本で名前でたから!そんな悲しい呼び方すんなよ!」
「ははは…毛利家主役の本でも名前くらいしか出ないなんて、やっぱり私が生きていた意味ってないんですね…」
「そんな暗いこというな!元倶!特に功績を残さなくても必死に生きただけでも誇れることだろう!?」
「それでも誰の記憶に残ってなければ意味ないですけどね」
「…死にたいのか?秀包」
「ふふふ…返り討ちにしますよ?椙杜の元秋お兄様」
「つまり、秀包が言いたいことをまとめるとマイナーはマイナーのままでいればいい。なんでマイナーなのにメジャーになろうとするのかってことか?」
「ちょっ…政兄さん!?そんなこといっちゃだめ!頑張ればきっと直江さんくらいメジャーになれる氷がくるかもじゃん!」
「うんうん、ぜってーこないから安心しろ、康」
「そんな嫌な安心したくねえよ!バカやろう」
「てかこれ…収拾つかなくね?どうすんの?」
「もう無理につける必要なくないですか?一応この話のコプセントは『この話は虫けらたちのかわいさと苦労人度をお楽しみいただくため、邪魔にならない程度のさし障りのない会話をお楽しみいただくお話です。』らしいから」

「いや、何が『この話は虫けらたちのかわいさと苦労人度をお楽しみいただくため、邪魔にならない程度のさし障りのない会話をお楽しみいただくお話です。』だよ!?全然邪魔にならない程度のさし障りのない会話じゃねえじゃん!」
「え?じゃあ…おあとがよろしくないようで!」
「落語か!しかもこんなんじゃぜってー落ちねえから!しかもよろしくないのかよ!?」
「…細かいこといってたらハゲますよ?元秋」
「…元清だけには言われたくねぇぇええ!!!!」

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