薄桜鬼

□ひなたぼっこ
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ある日の昼。
新選組の幹部、沖田総司は中庭の木にもたれ掛かって座っていた。
気温も温かく、このままだともうすぐで寝そうだ。
眠たくて目を擦る。
このまま寝てしまおうか…と目を閉じたとき

「総司…総司…」

自分の名前を愛おしげによばれる。

「一君…?」

すると、声の主,斎藤一はこちらを見ながら微笑んでいた。

「こんな所に居たのか。」

「探した?」

斎藤の笑みにドキドキしつつも、沖田は意地悪っぽく言う。

「…まあな。」

そう言うと、斎藤は少し頬を赤らめた。

(わざわざ会いにきてくれたんだ。)

沖田は斎藤が自分を探しているところを想像すると、少し頬が緩んでしまう。

「…なにが可笑しい?」

斎藤はムッとすると、沖田はそんな彼の頬にキスをする。
斎藤はしばらく目をしばしばさせていたが、された行為に気が付き顔を赤くさせた。

「な、ななな何を!?」

「かわい〜v照れてる♪」

「かわいい等…ぅわ!?」

斎藤は腕を引っ張られ、沖田の胸へと引き寄せられた。

「総司?何を…?」

沖田の膝の上に乗るような体勢にますます顔に熱がこもっていく斎藤はドギマギしながら相手に尋ねる。

「僕さ、今から寝たいんだよね。だからさ…一緒に寝てよ。」

「は?」

返ってきた言葉にポカンと口が開く。

「な、何故俺がお前と一緒に寝なければならない?」

「気まぐれ〜。ほら、猫は気まぐれだってよく言うじゃない。」

「……総司はどちらかというと、犬のような気がするのだが…」

「それは一君なんじゃない?」

沖田はクスリと笑う。

「何を……」

斎藤は、沖田の胸の心地が良いせいなのか、瞼がだんだん重くなっていく…

「ん、…総…司…」

「おやすみ。一君。」

沖田が瞼に軽くキスを落とすと、斎藤は眠りの世界へと流れていった。

「ほんと、和むなぁ…」

沖田は斎藤の髪を愛おしそうに撫でながら呟いた。


ひなたぼっこ

幸せを感じた午後のひと時



END.

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