☆長A

□○はちみつが苦いB
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誰にでも好かれ



誰にでも優しい



そう、君はだれにでも平等なんだ













『 はちみつが苦いB竹谷→雷蔵 』













試験の順位が発表されている場所へ俺はみんなより一足おくれて見に行った。

理由は・・・まぁ委員会とかで・・・・。

順位はまぁまぁ・・・・かな。

うん、俺にとっちゃまぁまぁなんだ!

んで、そんなことを考えてたら後ろから聞きなれた声がきこえた。



「はっちゃん。」

「おー、兵助。」

「なにしてんだ?」

「いや、順位みてた。兵助はあいかわらずだな。」

「・・・まぁ、な。」

若干とぎれた言葉きになったが、兵助はきっと聞いても答えてはくれないだろう。

そういう男だ。

でもそういうとこは嫌いじゃない。

限界まで自分で考えたり行動したりする兵助をみて勘右衛門とかはもっと頼って欲しいと愚痴をこぼしていたが、俺はそれでこそ兵助だからそれでいいと思ってる。

限界がきたらさりげなく手をかしてあげたりすればいい。

限界だったら兵助はきっと相談するよ。

あいつはそんなに馬鹿じゃないし、ちゃんと周りをみてる。

だから俺は兵助が大好きだ。

いい友達がいて嬉しいと思う。

「あ、そういや雷蔵みなかった?先生い呼んで来いっていわれててさぁ・・・。」

「雷蔵ならさっきまでここにいたんだけどな、残念ながらその後はさっぱり。」

「そっか・・・そりゃ残念。」

ほんと、残念・・・。

だって俺あんま雷蔵と2人になったりするの好きじゃねーし。

「はは、俺もさがそうか?」

「あー、いや、いいよ。だってお前寝てねぇだろ?」

俺がそういうと兵助は困ったように笑った。

「・・・・ちゃんと寝てるって。」

「・・・・いいから、寝ろって。わかるから嘘くらい。」

「あーあ、勘ちゃんは騙せたのにな!」

「あほ、勘右衛門だっていわないだけだろ。」

「・・・・うん。勘ちゃんのそういうとこ好きだな。」

「うん、俺も。」

「じゃあ、ちょっと自室にもどるよ。」

「おう。しっかり寝ろよー。」

「はーい。」

俺は兵助の頭をかるくなでるときっと彼がいるであろう図書室へ向かった。













「しつれいしまーす。」

自分の声が静かな図書室に響いた。

「あれ、八左ヱ門どうしたの?」

ふわりと君が笑う。

その笑顔が俺は心底嫌いで胸の奥がムカムカする。

「雷蔵、山田先生が呼んでる。」

「山田先生?何のようだろ。」

「わかんないけどさ・・・・ま、とにかく呼んでるよ。」

「わかった、ありがと。」

そして君はまた笑う。

その当たり障りのない笑顔

誰にでもその顔をむけ、“いい人”になる。

同じ顔、同じ声色。

どれもかれもが同じで・・・・・正直俺には嘘にみえる。

誰とでも仲良くなれるけど、誰もがいい奴だというけれど、

彼の深くはだれもしらない。

彼は自分の深くへ誰もいれない。

「・・・・・。」

「はっちゃん?」

毎日が同じなこの男。

正直俺は退屈でしかたない。

俺の大好きな喜怒哀楽を君はまったくみせようとしない。

つまり俺はまだ雷蔵の中ではその他と同類なんだ。

友達のふりしてる知り合い、みたいなもの。





「なぁ、雷蔵。」

「ん?」

「お前ってさ・・・・」





まるで友達のように話しかけ、君と目が合うのを確認したその瞬間

俺の声が静かな図書室に妙に響いた。









「友達いんの?」











冷たくも楽しげな声色が響き、いつのまにか俺はうっすら笑っていた。















今、自分が無表情って気づいてる?



















― つづく ―









*こめんと*



竹谷短いなぁ。

でもこのくらいでいいのかなって思う。

竹谷の性格悪いですか?や、あいつはいい奴です。

でも今ちょっと思春期なだけさ(ぇ)

でもいいなぁ、雷蔵が嫌われるってあんまない感じでいい。

雷蔵はなぁ・・・雷蔵が一番考えるの楽しくなりそう。

怖くなるか、白く生きるか・・・・それは今後の妄想次第^^



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