☆五年@

□●ああ、愛しき人
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『 ああ、愛しき人 』





今ここで君に口付けたら




君は泣くだろうか




それとも怒る?




でもその目に映るのは、その目を向けられるのは僕だけ。




その一瞬だけは、あいつじゃなくて僕をみてる。




その一瞬の快感が僕を支配するだろう。




きっと一瞬じゃ耐えれないから



君を無理やり押し倒して、




獣のように君の唇を貪って、




君の身体に僕の証をつけたい。




あいつよりさきに君に・・・








「雷蔵?どうした?具合悪いのか?」








「・・・ううん、なんでもない。」









ああ、君はあまりに無防備で、




あまりに無垢な瞳で私を見つめるから






だから余計に欲しくなる。







「・・・雷蔵?」



「大丈夫だよ。さ、早く食堂いこ?三郎たちも待ってるから。」







でもね、




それをやってしまうと




なにかがきっと崩れていくきがするんだ。




その恐怖があるから




僕はまだ正気なんだ。




僕が正気なうちにどうか




どうか、あいつと幸せになって




痛みを補うくらい幸せな微笑みをして。




僕に後悔させないくらい




幸せになってください。










「雷蔵―!はやくー!」













ああ・・・・











愛しき人よ・・・













幸せに・・・










― end ―









― コメント ―



雷蔵→久々知。(→←鉢屋)くっついてない。

これで久々知が雷蔵のことが好きだったら大変だよね。

あと三郎にその気なし。とかだったら絶対暴走するわ、この雷蔵。

 

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