club vongole
□club vongole 9
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「くっそー、骸の野郎」
脅迫紛いな約束を交わされて、舌打ちをついては眉はひそまっていく。
だけど今こうして苛つきを募らせていても何も始まらない。
俺は煮え切れない感情を抱きながら、部屋へと戻って行った。
club vongole 9
それぞれの夜
部屋に戻った俺は、今すぐにでもシャワーを浴びてベッドに入りたいもののそうはいかない。
リボーンさんに言われた通り、マニュアル本を覚えなくてはならないという宿題が残っているのだから。
自室に向かおうと足を向けると、リビングのソファーに座っている沢田さんが視界へと入る。
声を掛けようと試みたけれど当の沢田さんはソファーに凭れ掛かりながら、すやすやと寝息を立てていて。
起こさないようにそっと自室から毛布を持ってきて、幾分小さな沢田さんの身体へと掛けた。
きっと、休みの日にまでもゆっくり休めず特訓に付き合って疲れたのだろう。
そう思うと、宿題に少しでも気を重くしていた自分が恥ずかしい。
弱音吐いてる暇じゃねぇな…
定期的な寝息を立てる沢田さんの寝顔を見遣りながら、自分自身に鞭を打ち自室へと戻っていく。
マニュアル本を完璧に把握する為に。