詩歌

□Please kiss me (制作中
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彼に気がつかれないよう
小さく深呼吸

「鷹通?」
「あ、はい?」
「どうかしたの?」

不思議そうにこちらを見つめる彼に
なんでもない、とだけ答えて
指定席でもあるソファーに腰を落ち着けた

「今、コーヒーでもいれてくるよ」

いいながら、前髪越しに軽く唇の感触
触れた辺りを手で抑え
赤くなる顔を見られたくなくて
そのまま俯けば

「待っていて」

今度は、頬に

付き合い出してから、知ったことだけれど

この人は案外、スキンシップが過度な人だ
触れるだけのキスから始まり
大人なキスも
隙あらば仕掛けてくるのだから


…うれしいと同時に、困る
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