詩歌
□永久に up!
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確かに、景時の言う通り
空は晴れ渡っているし
何より戦続きだったせいもあり
こんな風に、二人過ごす時間が
何よりも愛しいのだと
こんな時、確認してしまうのです
「はい、おしまいっ」
最後の一枚を皺一つなく干し終えると
景時は満足そうに
微笑んで、縁側へと腰を落ち着けました
「ご苦労様です」
「ありがとう」
穏やかに過ぎていく時間
そして、隣には大好きな人
いつもは賑やかな邸ですが
今日、仲間達は何かしら
それぞれの用件で邸から出払っていて
二人きり
「静かだね〜」
「そうですね…」
空を見上げまぶしそうに目を細める景時
譲は、畳み終えた洗濯物を端に寄せると
そっと、景時の隣へと歩み寄るのでした
「景時さん」
「ん?何?」
庭に足を投げ出すようにして座っている景時の
膝に少しだけ手を置いて
不思議そうに首を傾げるその、何処か幼い仕草に
自然と譲も笑みを深くして