詩歌
□二人
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重ねた手のひらに
まるで誓うように口付ける
「…まるで…」
「まるで?」
「…のような…気が、するよ…」
聞こえる自分の声が
酷く眠そうな声で
それに、微か驚く
人の傍では常、眠ることさえごく僅かであったから
けれど、この子の傍では
それすら甘受している自分がいる
「…友雅殿?」
そっと私の名を呼ぶ
柔らかな声
「…寝てしまわれたのですか?」
乱れた前髪を梳く彼の指先の感触が
ゆっくりと遠のいていく
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