詩歌

□Please kiss me (制作中
1ページ/8ページ

触れたいと

思うのは、あなたが

足りないから




『Please kiss me』





週末
急に会いたくて立ち寄った彼の部屋
忙しい人だから
なかば会えないことを予測してインターフォンを押したのに

機械越しに聞こえた甘い声は
間違うはずがなく、彼で

一瞬の驚きの後
慌てて名乗れば

ドアが小さくキィ、と音を立てて開く


「いらっしゃい」


嬉しそうに微笑んで、手を引く彼に
触れた手のひらに、何故か背中がぞくりとふるえる

彼の自宅に訪ねるのは
何も今回が初めてというわけでもないのに
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ