Mischievous of fate
□The seventh story
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キシュのルーラで一旦カザーブまで戻ってシャンパーニの塔を目指した。ちょっと遠かったけど頑張った。
「ふぁー高ーい!」
「この塔は昔から賊が住むので有名です。ロマリアから盗んで逃げるとしたらこの辺でしょう」
「んじゃちゃちゃっと奪って逃げようぜ〜。ってことでファイくんガンバ!」
「・・・お前も働け」
「えぇ〜やだ〜恐いも〜ん」
「・・・殴るぞ」
「ファイvあたしは手伝うよぉ」
「手伝うんならベタベタしてないでさっさと行きなさいよ」
「なによぉおばさんだってレンとベタベタしてんじゃなぁい」
「なっ!!し、してないじゃない今は!!」
「今は、ね〜。やっぱりそうだったんだ〜」
「ちがっ!!私は別に───」
「隠さなくてもいいじゃないですか。本当のことなのですから」
なんかキシュたちの話の意味がうまく飲み込めない。どう言うこと?
「ねー何の話?」
「隠すも何も別にそんな間柄じゃ・・・!!」
「えぇ?うそぉ?」
「もうあんなことやそんなことをしたじゃないですか」
「ちょっ!!何言ってるのよ!!」
むー・・・話の中に入れない。キシュの顔が髪と同じぐらい真っ赤なのは分かるんだけど、何の話をしてるのか全然・・・。なんのことか考えてたら後ろからガサガサ音がした。なんだろう?
「ねー今音が・・・」
「思い出してる〜?そう言えば胸元に赤い跡があるね〜」
「なっ!!どこ見てんのよ!!」
・・・なんか無視されてるみたいでやだ。ちょっと恐いけど1人で見に行くことにした。ゆっくり近づいてそ〜っと茂みの中に入っていった。その瞬間腕を掴まれて口を抑えられた。
「んーーー!!」
「ちょ〜っと黙っててくれや嬢ちゃん」
「いい獲物がいやすね兄貴!」
「おう!それも年頃の女が2人いるぜぇ?」
「悪いな嬢ちゃん。あんたにゃ囮になってもらうぜ」
そう言われて肩に担がれた。こ、恐い!!
「やー!!放してー!!」