Mischievous of fate

□The seventh story
1ページ/7ページ

キシュのルーラで一旦カザーブまで戻ってシャンパーニの塔を目指した。ちょっと遠かったけど頑張った。

「ふぁー高ーい!」

「この塔は昔から賊が住むので有名です。ロマリアから盗んで逃げるとしたらこの辺でしょう」

「んじゃちゃちゃっと奪って逃げようぜ〜。ってことでファイくんガンバ!」

「・・・お前も働け」

「えぇ〜やだ〜恐いも〜ん」

「・・・殴るぞ」

「ファイvあたしは手伝うよぉ」

「手伝うんならベタベタしてないでさっさと行きなさいよ」

「なによぉおばさんだってレンとベタベタしてんじゃなぁい」

「なっ!!し、してないじゃない今は!!」

「今は、ね〜。やっぱりそうだったんだ〜」

「ちがっ!!私は別に───」

「隠さなくてもいいじゃないですか。本当のことなのですから」

なんかキシュたちの話の意味がうまく飲み込めない。どう言うこと?

「ねー何の話?」

「隠すも何も別にそんな間柄じゃ・・・!!」

「えぇ?うそぉ?」

「もうあんなことやそんなことをしたじゃないですか」

「ちょっ!!何言ってるのよ!!」

むー・・・話の中に入れない。キシュの顔が髪と同じぐらい真っ赤なのは分かるんだけど、何の話をしてるのか全然・・・。なんのことか考えてたら後ろからガサガサ音がした。なんだろう?

「ねー今音が・・・」

「思い出してる〜?そう言えば胸元に赤い跡があるね〜」

「なっ!!どこ見てんのよ!!」

・・・なんか無視されてるみたいでやだ。ちょっと恐いけど1人で見に行くことにした。ゆっくり近づいてそ〜っと茂みの中に入っていった。その瞬間腕を掴まれて口を抑えられた。

「んーーー!!」

「ちょ〜っと黙っててくれや嬢ちゃん」

「いい獲物がいやすね兄貴!」

「おう!それも年頃の女が2人いるぜぇ?」

「悪いな嬢ちゃん。あんたにゃ囮になってもらうぜ」

そう言われて肩に担がれた。こ、恐い!!

「やー!!放してー!!」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ