Mischievous of fate
□The sixth story
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者よ───・・・
なに・・・?
勇者よ───・・・
誰・・・?
勇者よ・・・聞こえますか?
あなた・・・誰・・・?
仲間に魔法のカギがほしいと言いなさい
ま・・・ほうの?
そうすれば道が開けましょう───・・・
待って・・・あなたは誰なの・・・?
「ローナ・・・?」
はっと目が覚めた。起きたらベットの上でファイとキシュが私の顔を覗き込んでいた。
「ローナ!?大丈夫!?」
「う、うん・・・」
「ごめんローナ・・・ちゃんと受け止められなくて」
「えっあっ大丈夫だよ?どこも痛くないし・・・」
「そうよぉファイは悪くないもん。バカが勝手に落ちただけだもんねぇ?」
「ちょっと!ローナをバカ呼ばわり止めてくれる!?」
「だってぇバカじゃない。屋根から落ちるなんてぇ」
「てかなんでローナとファイは2人で屋根の上にいたわけ〜?」
「だって夜は星を・・・」
私はパッと口をふさいだ。これは2人の秘密だったんだ・・・。どうしよう・・・2人で星見てたのばれちゃう・・・。
「夜は星を見たくなるのですか?」
レンがにっこりして言った。
「う、うん・・・」
「ローナがハシゴを使って屋根に登るのを見ました。そのあとファイがやってきて上は危ないから降りて来いと言うのを聞きましたけど?」
あ、あれ?なんか話が違う・・・
「・・・あぁ言った。そのあと俺も登ってローナを降ろそうとしたらローナが足を滑らせた」
・・・あっそっか!ファイたちはうそついてごまかしたんだ!レンは私たちをかばってくれたんだ!
「そ、そうなの!」
「ふぅ〜ん・・・」
き、気づかれてないよね・・・
「ま、いいや。俺はちょっと散歩行ってきま〜す」
「散歩と言って夜遊びでしょ!!」
「だってキシュちゃん相手してくんないんだも〜ん。あっルーが相手してくれるなら行かないけど?」
「別にいいけど高いわよぉ?」
何の話だろう?・・・あっそう言えば・・・
「ま、魔法のカギ!!」
「なにぃ?いきなり」
「私魔法のカギがほしい!!」