Mischievous of fate
□The fifth story
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声がした方を見ると、ピンクのふわふわした髪のかわいい女の人がすけすけの服着て立ってた。この人・・・ファイのこと知ってるの?
「・・・ルー?」
「あーやっぱり!!ちょっと久しぶりじゃない!?なにしてんのよここで!」
女の人はファイの腕に抱きついた。・・・わざと胸を押し付けてるみたいでヤダ。
「始めましてお嬢さん。ファイの旅仲間でアルディアと申します。ディアと呼んで頂ければ幸いです。素敵なお召し物ですね。まるで貴方の為だけに造られた様・・・」
ディアが女の人の前に膝まついて言った。
「あら、お上手ね。って言うかファイ、仲間なんか連れてるの?一匹狼のあんたが?」
「私たちは勇者一行ですので」
レンがにっこりして言った。それってなにか意味があるのかな?
「あー・・・なるほどね」
でも女の人にはわかったみたい。
「・・・ファイ、この人誰?」
自分でもちょっと怒ってるみたいな声だってわかった。だって・・・ファイが他の女の人とくっつくの・・・やだもん・・・。
「あら?自己紹介まだだったっけ?あたしルーラインよ。ルーでいいわ。ちなみにファイの幼なじみでーす!」
「あんた幼なじみなんていたの?」
「・・・いちゃ悪いか?」
「悪いなんて言ってないわ。そう言う事ちゃんと言わないと傷つく子がいるじゃない」
「・・・そんな事で傷つくか?」
「傷つかなくても嫌な思いはするでしょ」
「ちょっと、あなたいくつ?」
ルーはキシュに食ってかかった。
「22よ。それがなにか?」
「ふぅ〜ん。あのさ、おばさんがいちいちファイに命令しないでくれる?」
「お、おばさん!?」
「だってあたし20だもん。2歳も年上じゃおばさんじゃない」
「2歳しか変わらないじゃない!!ローナとは6歳も違うのよ!!」
「・・・ねぇ〜?ファイ〜?ローナって誰〜?」
どうしてこんなクネクネしながら言うんだろう?
「わ、私の名前!」
私はそう言ってファイの腕に抱きついた。