Mischievous of fate

□The fifth story
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「暗くなる前に着くはずだったのに!!」

「そんなに怒らなくてももう暗いです」

「だから怒ってるんじゃない!!」

キシュはさっきからずっと怒ってる。ノアニールから一旦ロマリアに戻って、それからアッサラームに向かう途中で、暗くなる前に絶対着くって言ってたのになんだか遅くなっちゃったから。

「でも遅くなっても宿屋開いてるんでしょ?」

「宿屋の問題じゃないんだよねぇ〜まぁローナに手出したらぶっ殺すし」

「それはこっちのセリフよ!」

「ディアも手を出そうとしてるじゃないですか」

「・・・人のこと言えない」

「うわひっでぇ〜!ローナ〜みんなが苛めるよ〜」

「はい、いい子いい子」

「ローナに引っ付かないの!!」

「明かりが見えてきましたよ」



ちょっと歩くと町に着いた。そこには・・・

「ふわぁーすけすけ・・・」

すんごい格好をした女の人がいっぱいいた。なんでこんな格好してるんだろう?踊り子?

「いい?私はローナの右側でレンが後ろでファイが左よ」

「俺は〜?」

「前歩いて近寄って来たヤツらを蹴り飛ばしなさい」

「OK〜」

「ローナ、絶対誰とも離れちゃダメだからね」

「うん?」

「もしあれだったらファイと手つないでいいからね」

「えぇっ!?あっで、出来ないよ!」

「あらなんで?」

「だ、だって!」

「本人に聞いてみる?」

「・・・俺は別にいいけど」

「えぇ!?」

「ローナちゃん顔真っ赤〜か〜わいい〜」

「あんたが言うとホントやらしいわ」

「ファイはいいと言ってますけどどうするのですか?ローナ」

「えっ!?えっ!?」

ど、どうしよう・・・

「ファイ!?えっうそ!?マジ!?」
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