Mischievous of fate
□The fourth story
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「え・・・あ・・・その・・・」
私・・・絶対顔真っ赤だ・・・ファイに抱きつくのはやめたけど、どう言い分けしようかと考えながらファイを見てたら・・・ファイの・・・綺麗な銀色の目が・・・私をジッと見てて・・・
「そ、そんなに見ないで・・・」
ファイの目は吸い込まれそう・・・すごくすごく綺麗で・・・はぁー・・・心臓が・・・
「お取り込み中悪いんだけどこのおっさん誰か教えてくんない?」
「お、お嬢さん・・・ごめんよ!かれこれ15年も起きた人と会ってなくて・・・!嬉しくて・・・!!」
「・・・さっきそこで会った」
「誰なのよ」
「・・・さぁ」
「さぁじゃなくてちゃんと聞いときなさいよ」
「・・・俺もいきなり声かけられて振り向いたら俺の後ろの方見て大声出したからそっち見たらローナだった」
は、初めて名前で呼ばれたかも・・・。
「つまり誰かを聞く暇もなかったのですね?」
「まぁそんなとこ・・・」
「た、助けてください!!」
みんなの話を聞いていたのかいないのかおじさんがいきなり叫んだ。
「この村を!!どうか・・・!!」
「どうしてこんなことになったのですか?」
「わ、わかりません・・・15年前ノアニールに友人に会いに行って帰ってきたら村がこんなことに・・・!!」
「心当たりはないんですか?」
「ありません!!でも・・・」
「でも?」
「村の外れに住んでるオーリーが見当たらんのです・・・」
「その人がなにか?」
「えと・・・オーリーの息子はエルフの娘と関わりがあると・・・聞いたことがあって・・・」
「エルフと?」
エルフって・・・本で読んだことあるけど・・・たしかすごく人間嫌いだって・・・
「こ、この村の近くにエルフが住む森があるんです!もしかしたら・・・」
「エルフとこの村の異常が関わりあるんじゃないかと?」
「そ、そのとおりです・・・それで息子を探しにオーリーはエルフの森へと思いまして・・・」
「そのエルフってどこら辺に住んでるの?」
「こ、ここから西に行けばわかると思います」
「じゃあ行こっか」
「そんなあっさり決めていいの・・・?」
「ほら本能で動いてるから〜」
「そうですよ。本能です」
「・・・本能だ」
「なんかその会話聞いたことがあるのは気のせい?」