QUARTET〜不協和音な僕らの旅〜

□第2楽章
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ロマリアってのは世界で一番進んでる国だって聞いたことがある。まぁアリアハンよりは進んでるな。

「とりあえず宿屋とる人と、買出しする2人と、情報収集する人をわけた方がいいわね」

「じゃあ俺が酒場で情報収集してくるよ。男が行った方がいいからね」

「んじゃ買出し俺がいた方がいいか?荷物重いだろ」

「ダメよ!それじゃあフィナがあんたに着いて行くか1人で宿屋とりに行くかになっちゃうじゃない!」

「じゃあお前ら2人で買い物行けば?」

「あっエリ・・・私1人で宿屋取れるよ?」

「でも・・・」

「じゃあ俺がフィナと一緒に行って宿取ってから酒場行くよ」

「・・・わかった。そうして」







「あんたが情報収集に行けばよかったのよ。そうすればフィナとレニーが買出しに行って私が宿屋とってそのあとフィナたちと合流すればよかったのに」

「俺は1人かよ」

「1人で十分でしょ!」

「大体なんで俺とフィナで買い物じゃダメなんだよ」

「だってあんた絶対フィナに手出すじゃない!」

「俺がいつフィナに手出したよ!」

「出してなくてもわかるわよ!だってあんたフィナのこと好きなんでしょ!」

・・・・・・・・・・はぁぁ?何言ってんだこいつ。

「お前バカじゃねぇの?俺がいつフィナのこと好きっつったよ」

「だってあんたあの日以来ずっとフィナに付きまとってるじゃない!」

バーカ。フィナじゃなくてお前だっての。あぁ、そう言えたらどんなに楽か・・・。

「付きまとってなんかいねぇよ。俺は・・・他に好きなヤツがいんだよ」

あーちくしょう!こんなこと言わすなよ・・・!でもエリはあからさまにウソだと言う顔をした。

「ウソね」

「ウソじゃねぇよ」

「じゃあ誰よ」

「誰って・・・」

おいおい、そんなこと言わすなよ!

「ほら言えないじゃない」

「い、言っとくけど俺はそいつのことフィナよりかわいいと思ってるし守ってやりたいと思って━━━」

あー・・・なに言ってんだ俺・・・本人目の前にして・・・

「なに言ってんの!?この世にフィナよりかわいい子なんているわけないじゃない!」

「お前バカじゃねぇの?フィナよりかわいい子なんて世界中どこだっていんだよ。まぁフィナは人並み以上にかわいいのは認めるけどさ」

エリよりかわいいのは世界中捜したっていないけどな。

「あんたこれ以上フィナを侮辱したらただじゃおかないわよ!!」

「侮辱なんかしてねぇよ!」

「あーフィナが可哀想!!って言うかあんたなんかに好かれた子が可哀想!!」

それはお前だー!!って言いたいよ俺は・・・
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