QUARTET〜不協和音な僕らの旅〜
□序曲
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「いいか!今日はいつもの通り武器屋のオヤジに・・・」
「ヴェス親分!!大変だ!!」
なんて事ないいつもの一日だった。
当時10歳ぐらいだった俺はレーべの悪ガキどもの大将だった。
周りから親分なんて言われていい気になって武器屋のオヤジに馬の糞なげたり魔法おじじの家に落書きしたり、ホント幼稚なことをしてた。
「親分!!ゴンちゃんがやられた!!」
「なに!?」
見ると気を失ったゴンが子分2人に抱えられていた。ゴンは俺たちの中で一番チカラが強かった。だから俺の次に偉かった。bQのゴンがやられたせいか、みんな静まり返っていた。
「相手はどんなやつだった!?」
「ア・・・アリアハンから来たやつ・・・」
ゴンの左側を支えていた子分の一人が目を合わせずに言った。
明らかに様子がおかしい。しかしそんときの俺はあんま気になんなかった。それよりアリアハンの言葉が気にかかった。
「なんでアリアハンのやつが来てんだよ!」
「わっわからない・・・なんか剣の練習がどうとか・・・」
やっぱり目を合わせないよう子分は言った。
「それで親分!!どうすんの!?」子分の一人のユウが言った。
「もちろんゴンのカタキを討つ!!おい!!場所を案内しろ!!」
「はっはい!」
俺たちは走ってそのアリアハンから来たやつのとこへ行った。