短編

□めんどくさがりや
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ザ───────



「雨、降ってますねぇ」

「今日は一日雨だとよ」


今日はせっかくシカマルが休暇だって言うから久しぶりに二人で居られる(畜生、この出世株め!多忙すぎ)
なのに外はこの雨だ、出かける気も失せる。
シカマルはいいだろうけど私は出かけたかった。


「ねぇ、シカー」


ねっころがって将棋の本を呼んでいるシカマルに声をかける


「んあ?なんだよ」

「アイスが食べたいです」

「……ねぇーよ」

「買ってきて」

「めんどくせー、自分で買って来い」

「ヤダ、雨降ってる」

「そんじゃ我慢しろ」


シカマルのケチー
だって見てみなよ、窓の外を。
もう暗くなってきたし、雨ザーザーだし、女の子一人歩いてたら危ないよ、これ。


「アイス食べたい」

「まだ言ってんのかよ」

「シカマル何欲しい?」

「あ?そうだな……煎餅」

「よし、じゃあ買ってきな、私のアイスと共に」

「ヲイ、今のはお前が買ってくる流れだっただろうが」

「じゃあ一緒に行こう!」

「却下、そこまでして俺は煎餅食いたくねーし」

「なんだよもー。じゃあ、じゃんけん!」

「じゃあってなんだよ。………あー、もうわかったよ。やりゃーいいんだろうが、じゃんけん」

「さっすがシカマル!わかってるぅー!!」



じゃーんけーん……



ぽん!




「……あー……」

「はい、お前の負け。」



私はパーでシカマルはチョキ
………あー、時間よ10秒前に戻ってくれ


そんなこと思ってもどうしようもなく、私はシカマルの『あ、なんか適当に飲みもんも頼むわ』なんて声を背に玄関を出る







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