TriP DreaM
□NEW WORLD〜始まり〜
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始まりはいつも突然に起きる。
いつもの学校帰り、あたしは今日も元気にポップンをやる…つもりだった。
百円入れたら画面が真っ暗になるまでは。
「いーやー!百円はまだいいとしてカードは返してぇ!」
バシンと赤ボタンにやつあたりした(←注:真似してはいけません)、次の瞬間。
「ギャース!!」
いきなり足元が抜けた、とゆうか真っ暗闇に放り出された。
女らしくない叫びだって分かってるけど、これは無理だわ…!;
「ゲーセンのスタッフの皆様ごめんなさい〜!もう機械に乱暴しませんからー!!」
叫んだ瞬間、いきなり何かがあたしの両腕をつかんだ。
「!?…た、助かったぁー;」
ホッとしたのもつかの間、今度はあたしの腕をつかんだ人(?)が、
さっき落ちた速度と変わらない速さで真横に移動し始める。
あたしの足は宙でブラブラしたまま…(怖)
「ギャース!」
本日二度目の叫びはアッサリ闇に吸い込まれた。
あたし…っ、絶叫系(←違)苦手なのにぃ!
『ちょっと静かにしてろ』
「え」
誰かの声が聞こえたと思ったら、意識が飛んだ。