LonG
□一緒
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『では、行ってきます。お留守番お願いしますね』
「うんっ!いってらっしゃい」
「かげちゃん…」
元気よく見送るラストの後ろから、リバースがそっと覗く。
『何でしょう?』
「あのね、あの…早く、帰ってきてね」
恥ずかしそうにしながらも言い切ったリバースの姿に、思わず影の口元が緩んだ。
『…はい』
「大丈夫だよ、ラスがいるじゃん」
「そうだけど…」
困ったようにうつむいたリバースの頭に、優しく手を置いて影は笑った。
『すぐに、帰ってきますから。…主も一緒に』
「…うんっ」
リバースがようやく安心したように笑った。
「「いってらっしゃい」」