BlacK

□Please,Please!
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カミサマはいつでも唐突だ。



「なぁ、ケーキ食いたい!!」
「給料日前だ、金なんか――」
「仕事がアレで、何でそんな毎月ジリ貧なワケ?」
「…ケーキ屋、行くぞ;」
「喫茶店がいい!」
「はいはい;」


…金に関しての管理がまるで駄目な俺は、
まさかそんな事を暴露するわけにいかず従うより他にない。





喫茶店にて。

机の上に相手が頼んだケーキが五種類全部とオレンジジュース、
俺の頼んだコーヒーが陣取る。

「どれにしようかな〜♪」

皿の上をフォークがさまよい、やがてショートケーキに乗るイチゴを突き刺した。

幸せそうにそれを頬張る姿に、思わず笑みがこぼれた。

「…なんだよ、何笑ってんだ?」

MZDは答えが分かりきった事をわざわざ聞いてくる。
素直に答えるような柄ではないので、「さァね」と軽く受け流した。
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