眠り姫は籠の中

□NothinG
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考えにふけりながら歩いていくうちに、何か嫌な胸騒ぎがした。
立ち止まると同時に聞こえてくる、よく分からない音の連続と叫びとも呼べない咆哮のような声。

「……まさか」

息を飲んで駆け出す。

間に合ってくれ、頼む…!!


風の力を借りて一気にその場に





あと、少し






閃光、 爆音そして 明滅。





望まない結果が、私の目の前で私を嘲るように再生された。


リデルが消えていく。

四肢を自ら引き裂くように、バラバラに。焼け焦げながら。涙を流し。




……消えていく。




私にできたことといえば、自身が爆発に巻き込まれないよう身を守るだけだった。
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