眠り姫は籠の中

□DeatH
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だから彼につられてこっちも笑う。が、周囲の雰囲気の重さにすぐそれを引っ込めた。

「スマイル…もしかして」
「うん、パーティー会場にはついてるんだけどね。皆そろってここにくるまでの間、眠らされてたみたい」

ひんやりした物が背中をつたい、嫌な予感と直感で息が詰まりそうになる。

「そういえば…ユーリは!」

こんな時一番頼りになり、冷静な判断を下してくれるリーダーの存在がない事に焦った。

「………………」

スマイルが無言で首を振る。
先の不安が一気につのって腹に大きな穴を無遠慮に開けられた感覚を覚える。

「そんな、いないって」
『はーい、ちゅうもーく!!』

突然の大きな声――スピーカーを通したそれに、垂れ下がっていた耳が大きく反応する。

声の張本人、MZDが突如現れてほぼ反射的にその姿を凝視した。
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