BlacK

□神様、もう少しだけ…
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「馬鹿な考えはやめろ」

顔色を悪くしたまま、ユーリは呟くように言った。


「もう手遅れなんだ。あいつらも、世界も」

少し悲しい気持ちで、合わせていた目線をそらした。



「……!」

ユーリが一瞬、とても苦し気な表情を浮かべ、
足音をたてて近づき側に立つ。




ああ、ぶたれるかな。

いっそそうしてくれたら、悪びれる事なく思いきり世界を破壊し尽くせる。
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