眠り姫は籠の中

□GoD
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頭の中で“エム”と“黒神”の話がパズルのピースのように組み合わさっていく。


エムは何が理由かは分からないが世界から去らなければならなくなった。
黒神はそれを急かしたが、エムは私がいるから拒否した。
私は何も知らず、永遠に一緒にいたいと望んだ。
それは神の座を願うのと同じだった。



――まさか。

「神は一人しかいらないんだよ。ユーリ」

どこかぎこちない笑顔でエムが口元を歪める。

「Mはもう、神でいることに疲れている。お前が永遠を願うなら、いくらでも変わってやるがいいさ。…この先の惨劇すらも耐えられるならな」

横柄に目線をこちらにやって、黒神は吐き捨てた。

「だからユーリ。もうすぐここらは戦場になる。危ないから一緒にいよう」

意味が、分からない。
分かりたく、ない。



何故こうなった、私はただ、エムとハテナと共に幸せに過ごしたかった。
そんなささいなことも叶わなかったのか。許されなかったのか。
あまつさえ、私のせいで皆が、……っ!!



こちらに手を伸ばしてくるエムの顔を凝視するしかできない。


体が強張って足がすくむ。
どうしよう。どうしたらいい…!
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