眠り姫は籠の中
□EasY
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「あんたもさ、神のそばに長いこといたなら分かると思うんだけど、」
――どうするかな。やっぱり、銃火器の類は効かないんだろうな。
「あいつはもう疲れてるんだよ。開会式でも言ってただろ?」
――六にばっかかまけてないで、こっちも心理戦で潰しとくんだったなあ。こいつの関係者いないけど…
「だから、もう下手に干渉しようとしない方がいいと思うんだよな」
――てゆうか逆にあっちがそれを狙ってきたからなあ。世界の終わりを見せられたところで驚きはしないが、そんなことする悪趣味が影にあったなんて、そっちのが驚きだった。
「むしろもう俺はあいつの立場を交代してやるべきだと思うんだ」
――試しに一発撃ってみようか。それとも首筋を切ってみようか。反撃は怖いが、この戦場を仕掛けた本人が影を参加させてる以上、こいつに攻撃が効かないようにしてるなんて考えにくいしな。
「お前はどんな思いでいるか知らないけど、俺の目的はそういうことなんだよ」
――そうなるとあとは相手の力量だ。超自然的な力を使われちゃおしまいだ、避けようがない。そんな力があるか確かめようがないのはちょっと、いやだいぶまずい。