眠り姫は籠の中

□SounD
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そして…悪夢のような宴の開催宣言。

ようやくあの人の言ったことが理解できて、頭の芯が凍りついた。

殺しあいをしなきゃならないなんて。


『ハヤト、ボーッとしてんな!逃げるぞ!!』
『え……けど、』

六さんがいるのに?
その疑問が顔に出ていたのか、先輩は即座に答えを返してきた。

『六はどっか行っちまった、とにかく…逃げよう!』

疑心暗鬼。不安。

悲鳴。変な臭い、嫌な風。


それらが周りを取り囲むたび、僕は思った。

仮に参加者全員があの人から武器をもらったなら、僕らは見つかりしだい殺される。

ならば確実に生き残る方法はないか。


……僕にも武器はあるんだ。やってやれないことはない。
そうさ、怖いものなんてない!!




――それからは、先輩には黙って従った。

うまく立ち回れば、他の参加者達の戦いに巻き込まれることはない。
力を持つ人達はたぶん僕らなんて眼中にないから、同等の力を持つ人を潰しにかかるだろう。
最後に、蛇が小動物を嬲(なぶ)るようにゆっくりと僕らを殺す、そんな計画で動くだろう。
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