BlacK

□Vの悲喜劇
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街中、赤とピンクの彩り。甘い匂い。
恋しい人に思いを伝えるイベント、
バレンタインが今年もやってきました。
そして例年どおり世界中の誰よりワクワクしている人物
――もとい、一応神様が一人。

「あぁ…!この季節をどんなに待ちわびた事やら!」
『…大げさですね;飽きる程迎えてきたでしょうに』
「分かってないな、影。愛しのユーリから、
今年こそチョコを貰うんだ!(燃)」
『そうですか…(その熱意を仕事に向けてくれたらなぁ…/遠い目)』


MZDはいまだユーリからチョコを貰った試しがありません。
それというのも、いざ渡そうという段階で
モジモジするユーリを毎年食べてしまうので(←)もらえず終いなのです。

「今年は我慢して我慢して、
んでチョコもユーリも食べるんだ!」
『ああそうですか(←棒読み)』

影が一人燃えるMZDを眺める目つきは摂氏零度です。
毎年毎年ラブラブ光線放ちまくり…
もとい、エロいMZDにほとほと困っているのは、
ユーリだけではなく影も一緒でした。

「よし!そうと決まれば仕事するぞ!影!」
『え、急に何ですか?』
「当日を清々しく迎えたいんだよ!
んでもってユーリとマッタリなエッc」
『ハイハイ早くしましょうねー』
「鬼ーーーっ!!(泣)」
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