BlacK
□ある愛のカタチ
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それはそれは気持ちよく晴れたある日の事。
ユーリは一人、オフを満喫していました。他の二人は仕事です。
ご飯はアッシュが用意してくれていますし、
退屈になればスマイルの怪しい部屋で暇つぶしが出来ます(←
ユーリはこの状況に心底満足しながら庭の薔薇に水をやっていました。
が。
「ユーリ〜vvv」
何の前触れもなくいきなり首に手をかけられ、背中が嫌な音をたてました。
現れた相手がユーリにぶら下がっているのです。
崇高なる吸血鬼にこんな無礼な事をする輩はただ一人。
「…お前は私を殺す気か?」
ユーリは背中を反らせた危険な状態のまま、額に青筋をたてて相手を睨みました。
その人物はぶらさがった体勢を保ったまま笑っています。
「やだなぁ、んな訳ねぇじゃんvそれより今日オフだろ?
一緒n「断る」早っ!!俺まだ何も言ってねぇよ!」
大袈裟にリアクションをする相手――神兼恋人なMZD――に、
ユーリはぷいっとそっぽを向きました。
付き合ってるとはいえ一人になりたい時もあるのです。
むしろ自他共に認める程ユーリはよくMZDに構ってる方でした。
(構われてるのかもしれませんがぶっちゃけ同じ事です(←)
なので、今日くらいは、とか思っていたのにこの始末です。