BlacK-2

□きみと×××
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「うぅう…影ーあと何枚ー」
『大量にあります。数えている暇はありません。そしてさっきからその質問ばかりですよ、主。目と手を動かした方が早いのでは?』
「ひどい!わかってるよ、わかってるけど!なんでこんな書類ばっか…!」
『毎度のことです。それに今回のパーティーは他の世界からかなりの演奏者を呼びましたし…彼らに関するあらゆる手続きが増えても仕方ないかと』
「……なんで俺…あんなに招待しちゃったんだろう」
『知りません(きっぱり)』

さあ早くサインを続けて、と促す影に恨めしく目線を送ったが華麗に無視された。



今日はユーリとはじめて出会った日。この日がくるのは毎年決まってものすごく忙しくて、でもなんとか仕事をこなしながらいつもユーリと2人で過ごせていた。

なのに今年は……はぁ。


「帰り遅くなるって連絡くらいはしてもいいだろ?」
『それはかまいませんが、あまり長話してはいけませんよ』
「へーい」
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