BlacK-2

□Me too!
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『主、おはようございます』
「はよー。いい天気だな」
『そうですね。本当にいい日よりです』

ベッドの側にいた影がカーテンを引いてくれて、一気に部屋の中へ日光が満ち溢れた。

『いつもこうして私が起こす前に主が起きていて下さればもっといいのですが』
「ちぇー。そーゆーこと言いっこなしだぜ」

冗談ですよ、と笑う影に笑い返して伸びをする。
こんなにいい天気だし、寝坊もしてない。幸先いいってのはこういうこと『主、主ー!』ってなんだよ人がいい気分なのに。


『主、起きて下さいっ!』
「何言ってんだ、俺はもう起きてるだろ」
『起きてません、あああもう1時間はこのやりとりしてますよう!;』
「はは、何を…て、えぇえー?!」

慌てて体を起こして布団をはねのける。
ついでにベッドから飛び降りて窓際に駆け寄った。

「なんだよ…この豪雨は……!」
『天気予報は見事に外れましたねえ』
「くそうニノンめ、俺に恨みでもあるのか!」
『彼女は春の天気を』
「わーってる、誰かに八つ当たりしたいだけ!それよか影、まだ一時間の寝坊ですんでるんだよな?」
『えぇそうです』
「よし、んじゃまだ遅れは取り戻せるな!」
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