シリーズ小説

□【Tea houseシリーズ】
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キッチンでハリーは結構ごきげんで朝食をつくった。
とりあえず、ベーコンはカリカリに焼くこと。
それがドラコのリクエストで、いつもハリーはその火加減に苦労していた。
気を抜くと、すぐそれは真っ黒になるからだ。
手早く器用にフライパンを動かしている。

ドラコはバジャマ姿でダイニング用の椅子に座って、ぼんやりとまだ眠たそうな顔のまま窓の外を見ていた。
木々が揺れて、すがすがしい風が吹いているようだ。
ドラコはすぐに、今日の予定を決めたらしい。
「いい天気だな。どこかドライブに行かないか?」
と、明るい声で尋ねてきた。



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