短編小説

□*楽しい休日の過ごし方*
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ドラコは見た目より結構だらしなくて、面倒くさがりで、想像していたよりずっと素直だった。

感謝の言葉も謝りの言葉も気負いなく僕に告げてくる。

しかも夜になったら愛の言葉まで耳元でささやいてくれるから、嬉しくて僕はどうにかなっちゃいそうだ。 

 
いっしょに暮らしていくということはこんな楽しい発見もあるけれど、ささいなことで口げんかしたり、すれ違ったりもする。

価値観の違いにお互いうんざりすることもあるけれど、それでもずっといっしょに暮らし続けている。
 
 
―――たくさんのものを失ってきた。 


僕は地位をいらないと言い、ドラコは財産をいらいないと言った。 

互いの側にいられたら、それでいい。好きな人の側がいい。
 
金貨も賛美の言葉も、みんないらない。
 
 
僕が欲しいのは、ドラコとたった一匹の猫だけ――― 


■END■


*あとがき*
猫とドラコとハリーというお話を書いてみたかったのです。


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*「実様」がイメージイラストを描いて下さいました!「こちら」です。
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