シリーズ小説

□【Like a dogシリーズ】
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 【可愛い訪問者】


1.



その犬はちんまりとドラコのベッドに座っていた。


黒目がちの潤んだ瞳は大きくてクリクリとして、ふわふわの焦げ茶色の毛並みは柔らかく、とてもさわり心地がよさそうだ。

風呂にも入ったし、さあ寝ようとパジャマに着替えたばかりのドラコは、自分のベッドの上にいる愛嬌たっぷりの訪問者を、困った顔で見つめてため息をついた。


「……分かりやすい。実に分かりやすいアニメーガスだよ、ポッター……」

(ふー、やれやれ)
という感じでドラコは、首を振ったのだった。



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