シリーズ小説
□【Like a dogシリーズ】
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「ハリー、このことは……」
「もちろん秘密さ。僕たちだけの秘密だよ」
「ああ、そうだな。その考えはとても助かるよ」
ほっとした顔のドラコを見て、ハリーは小さく笑う。
――きっかけなんか、どうでもいいことだ。
ドラコのなかの自分の存在が段々と大きくなれば、それでいいだけだ。
この意地っ張りで素直じゃなくて、臆病で寂しがり屋のドラコは、自分が変身した犬なんかより、もっとずっとずっとかわいかった。
夢中で好きすぎてどうしようもないほどだ。
最初はライバル、やっと最近友達になって、そしていつかは恋人に……
(……どうか甘えてドラコ。僕にもっと甘えて。僕はキミが安心できる、唯一の場所になりたい)
―――そして今夜も僕はドラコの部屋を訪れる。
きっとドラコはドアを開けてやさしく抱き上げて、柔らかく頬ずりをしてくれるだろう。
僕の顔を見て、嬉しそうに笑ってくれるかな?
■END■
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*「書架亭」さまにプレゼントした『2周年記念のお祝い用小説』でした。
悠子様に合わせてかわいい物語にしようとがんばったのに、なぜか出来上がったのが「エロかわ」になってしまいました。
ああ本当にすみません。犬バカなドラコはわたし的には結構大好きなのですが……。
しかもイラストをいただきました。
ありがとうございます。