短編小説
□*Hope*
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3.
暗闇の中、いつも迷うとき、あの記憶がよみがえってくる。
自分はたくさんのものを、あれから無くしてきた。
あのときもらった誕生日のプレゼントなど、もちろん、とうにない。
自分には何も残ってはいなかった。
今でも、真っ暗い中に立つと、いつも探してしまうのだ。
あのとき彼からもらった星は、どこへ消えてしまったのだろうかと……。
無くしてしまったものは、永遠に戻ってはこない。
後悔ばかりが、押し寄せてくる。
たまらずうつむくと、その輝きが自分の胸に小さくあることを知る。
彼からもらったその星の名前は、多分……『Hope』
■ END ■
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*ドラコお誕生日おめでとう記念の小説です。幸せなのか、そうでないのか、よく分からなくて、ごめんなさい。