シリーズ小説
□【世にも奇妙な物語シリーズ】
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「納得がいかないんだ?」
ハリーが尋ねると、相手はコクンは素直に頷いた。
その銀色の髪をクシャリと撫でると、立ち上がる。
「でも、実際現実なんてそんなもんだろ。きれいなオチなんかどこにもないじゃないか。あのドラマのほうが、嘘くさいハッピーエンドなんかよりずっと現実味があるってもんだよ」
もう深夜も近いので欠伸しながらハリーは、ベッドルームへ向おうとする。
それに続こうとしたドラコをハリーは押しとどめた。
「まず、シャワーを浴びてからだ」
「なんで?夕食を食べたあとすぐ浴びたじゃないか!」
「ポテトチップスまみれの相手とベッドに入る趣味はないんだよ、僕は」
「えっ?」
ドラコは俯き、自分の胸元を見て絶句した。
「わかった。すぐに浴びてくるから、待っててくれ」
そう言うと相手はバスルームに消えていく。
入ったと思ったらすぐに水音が響いてきた。
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