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□デート倶楽部
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お店はとても綺麗だった。

白と水色で統一されてて、店っていうよりも事務所っぽかった。

履歴書を書いてください、って言われたからびびっちゃったけど、ただニックネームとケイバン書かされただけだった。

それを書いた後、部屋に連れて行かれたの。オヤジがマジックミラー越しに女の子を物色して、気に入った子を選ぶ。あんな感じの部屋。

周りはカーテンだらけだった。
「これ、ここの簡単な規約よ。読んで頂戴ね」

薄っぺらな本を瑠璃に手渡して、お姉さんは出て行った。

「椅子もないなんて、ナメてるよね〜」
言いながら、アグラを書いて座る。

「ち、ちょっ……、美衣、これ……!」

差し出された本を見て、自分でもわかるくらい真っ青になった。

規約っていったのに、そこにあったのは一枚の写真だけだった。

多分同い年ぐらいの子なんだろうけど、殴られ歯を折られて地面に倒れてる女の子の写真だ。顔ははれあがり、秘部にはおもちゃを突っ込まれてる。

生死さえ不確かな――!
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