昔話をはじめようか
まだ世界が戦いに明け暮れていた頃
アリスという名の少年と
世界を束ねる者達の
重なり合う物語
一つは赤き薔薇
決して揺るがぬ心を持つ気高き女王がいた
二つは蒼き槍
己の正義を貫く誇り高き戦士がいた
三つは輝く星
幼くも、優しく強い心を持つ姫君がいた
四つは深き森
己の過去に嘆き、全てを捨てた反逆者がいた
最後は黒き闇
争いはなぜ無くならない
人はなぜ世界を汚す
そんな世界は
消してしまおう
照らすのは
白き、ヒカリ
導く答えは
「俺の正義は、本当に正義なのか？」
誰にも告げることなく
「この手を汚しても、私には守る物がある」
緩やかに
「それでも…僕は信じたい、信じ抜きたい」
されど堅く
「皆が優しい心を持てば、きっと戦争は終わります」
全ての物語は
「こんな……価値のない世界は…いらない」
交差する
「取り戻す…全て！」
さあ、アリス
決断を