花園学院不良謳歌
□4. 恋の予感!?
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どこの猫とか誰の猫とかまったくわかんねぇ。
けど、ぶっちゃけ俺が飼いたい。
俺の気持ちが通じたのか、黒ネコは俺の瞳を見ながらもう一度鳴いた。
午後の授業を終わらせて、俺はまた裏庭に出てきた。
またあのにゃんこに逢いたいもん。
ただ、いるかはわからないけど。
そういえば、誰のネコなんだろうなぁ。
やっぱりネコは来なくて、俺はまたベンチでまどろんでた。
あ、本気で寝る。
ってなってるとき、腹にボスンって。
「お前か…」
めちゃくちゃビビったんだけど(汗)
コイツはンで腹にジャンプしてくるんだよ?
少し腹立てながら抱き上げる。
まあ、ヘンに手かけさせられるところがかわいーんだけどさ。
『にゃー』って一言鳴いて、耳をピンッて立たせてどっか行っちまった。
何か見つけたのかな?
暫くすると、にゃーにやーにゃー聞こえてきた。
また戻って来たのか?
そう思いながら身体を起こすと、一緒に人の気配。
飼い主かな?
「やあ、また会ったね」
そう声を書けてきたのは、学院長室から教室まで案内してくれた、長沢京哉先輩だった。
「へぇ、ラークっつーんですか」