花園学院不良謳歌

□3. なんか、実感
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午前中の授業が終わった途端、謀ってたかのように俺のケータイが鳴った。
出てみると、アッシュのメンバーの一人、長島勇人。

『優さん〜(泣)、なんでいちゃったんスかぁ?(泣)』
「しょうがねーだろ、退学喰らったんだから」
『オレ、優さんがいるからアッシュ入ったのに、いなくなっちゃうなんて(号泣)』
オイオイ、何もンなに泣くことねぇだろーが。
ってゆーか、最後に会ってから一日も経ってねーんだけど。

「っつーか、これから飯食うから切るぜ。
週末にはそっち顔出すから、安心しろ」
それだけ言った直後に切った。

「誰から電話?」
「ん? アッシュてチームのメンバー」
「はいってたの?」
「いや、俺頭張ってるから」
「マジ!? じゃあ、灰狼って優のこと!?」
花白と話してると、磯崎が割って入ってきた。
「だから、声がでけーんだって、磯崎!!」
「翔太でいいよ★」
ふざけてんのか、オノレは…
「ちなみに、俺も拓哉でいーぜ」
「…わかった」
めっちゃ拒否したかったけど、なんか花白…じゃなかった、卓哉がめっちゃ黒いオーラ出してたから頷いた。
タマにいるんだよね、笑顔でブリザード(笑)振り撒くヤツ。
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