息抜き小説

□息抜き小説 1
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本当に

心から出逢えてよかったと

そう思うから

オレはキミに伝えるんだ



━━━「愛してる」



「……何してやがる」
「ん? 何ってスキンシップ?」
ナルトを抱きしめ、カカシは飄々と言ってのけた。
ナルトはいつものドベで可愛らしい姿とは違い、態度がどこが刺々しい。
バンドをしておらずストレートでサラサラの髪を撫で、カカシは微笑った。

「今度、いつ裏仕事だっけ?」
「ん〜? 今夜。っつーか、俺に休みがあるとおもってんのか?」

カカシの問いかけに、ナルトはニヤリと笑って返した。
木葉最強の暗部であるこの自分━━狐碧に休日などあろうものか、と。
ただ、カカシはナルトが精神的には苦としていなくとも、肉体的に疲れているということに気付いていた。
昼間のアカデミーでのあの行動、否設定はそれ故だとも。

だからこそ。

「今夜の任務って言ったって、簡単なヤツでしょ? 悠遠が代わるって火影様に話つけたって言ってたよ」
カカシがそう告げると、ナルトは驚いた顔で振り返った。
「こーら。梳いてるんだから」
撫で付けている方向が変わってしまうからと、無理にナルトの顔を正面に向ける。そして、静かに告げた。

「疲れてることくらいわかってるの、俺達には」
「お前にバレるようじゃ、俺も終わりだな。もっと修業しねーと」
「ちょっと酷くない!? ていうか悠遠はいいの!?」
「さあな」

いくつか言葉を交わし、お互いに温かく微笑い合う。
二人だけの穏やかな空間は、深夜まで続いたのだった。



---End



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