*オリジナルSS*【下に追加されます】

□『日常と俺』
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「僕、宇宙人じゃねーかな?」
晴れ渡った空を見上げながら、キラキラした瞳で言ったのは友達の1人だった。

"何だソレ。"これ、俺の感想。
だいたい、宇宙人って何だよ?UFOにでも乗って登校してるのかっつーの。

「まぁ、確かに地球って星に住んでる俺らも、宇宙人っちゃー宇宙人なのかもな」
………ってフォローを言った俺に対して言った、こいつの1言がさらに俺をイラだたせる。

「話の次元が違うよ」

"何だよ次元って!フォローしてやった俺の立場は!?"

その日の授業中、なぜか頭に残っていた1言を呟いてみた。まぁ、意味のわからない授業中にした暇つぶしの1つ…である。

「宇宙人…かぁ」
俺の頭では絶対に思いつかないであろう疑問。
でも友の1言で、俺の中に入ってきた疑問。
"つかさ、宇宙人って…なんだ?"
てかさ、てかさ!?宇宙人っておかしいだろ。宇宙の人って事だろ?まぁ、100歩譲って遠い星に何かしらの生命体がいたとしよう。
だとしても、そいつらが"人"である可能性って低すぎないか!?熊とかだったら宇宙熊じゃねーか。
つか、そもそも人って何だ?
誰が俺らを人って決めたんだよ。よーし、今日から俺は自分の事を熊と呼ぼう!
………ってバカか、俺は。

「本当、意味わかんねぇし。くっだらねぇ」

口に出してから"しまった"と思った。だがもう遅い。

「そんなに授業がつまらんか?」

"あぁ…ついてねぇ…"
こんなついてねぇ日は、意味わかんねぇ友達と、意味わかんねぇ"宇宙人"についてもぅ1度くらい語ってもいいかもな。
………なんて思ってみたりして。

あぁ、本当に今日はいぃ天気だぜ。
なんつーか………

………すげー腹立つっつーの。

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