★小説
□3話 心配
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「う〜ん・・・・」
体がダルイ・・・だが生きている実感はある。恐る恐る目を開けた。そこは自分の家だった。
「あれ・・・?私何でここにいるの?」
記憶を探る・・・だがマルクを助けた後の記憶がない。頭の中がぐしゃぐしゃになそうだった。
「失礼するぞ・・・まぁ眠っているから分からぬか・・・」
ゆっくりドアが開く、現れたのはタロウ一家だ。
「あれ?チェルシーさん目が覚めたんですね?」
「よかったぜ・・・心配したぞ」
「体の方は大丈夫?」
「何より無事で良かったわい」
エルク、ナタリー、フェレナ、タロウが口々に言う。本当に心配してくれているのだ・・・
「ありがとう・・・あっ!秋の種を」
「それなら心配ないって!水やりなどはアニキがしてくれたし、動物の世話はマルセさんとジュリアとヴァルツがしてくれたからさ」
ナタリーの言葉に安心したのかため息をついた。