★小説
□1話 新住民マルク
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ひまわり島の牧場主になっての日々が過ぎて行った。今日は晴れ。チェルシーはいつもどうりに道具をそろえる。
「さ〜て、今日も1日頑張りましょう!」
ドアをゆっくり開ける。太陽が土を照らし、風が葉を揺らす。季節は夏だ。今日は1日暑くなると、タロウは言っていた。
「やっぱり夏は大変ね・・・」
畑仕事は力がいるので、暑い日は大変なのだ。
「きゃっ!」
暑さのあまり倒れてしまい、立ち上がると服に砂がついていた。チェルシーはそれも気にせず、クワを握る。汗が頬を伝う。
「でも、大分なれてきたわ・・・」
ため息をすると、木陰に座り込む。そして、少しばかり目をつぶる。
「あの〜」
「だれ・・・?」
目をあけると一人の少年が立っていた。