小説

□『バレた時〜side宵風〜』
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『バレた時〜side宵風〜』



「ねぇ、宵風。」
「何?」
「この間さ、俺にキスしなかった?」



あ、バレた…?


「でもいなかったんだよね…。」


…どうしよう。


「壬晴…。」
「…なに?」


「もしかしてキスしてほしいの?」
「へっ?!」

回避しよう。
バレたら大変だ。
…壬晴に嫌われてしまう。

「そうならそうと言えばいいのに。」
「ちがっ!?」

回避しつつ、
壬晴にキス出来るなんて嬉しいな。

バレてないみたいだ。


…でも。

「もう!宵風のバカっ」

嫌われたみたい。



「…ゴメン、壬晴。…本当はキスしたんだ。」

嘘はよくないから。

「…やっぱり。」
「ゴメン、壬晴。」

…寂しかった、は言い訳?

僕はどうしたらいいの?
…壬晴?

「…嬉しかったからいいよ、許す。」
壬晴は僕の頭をぽんぽんとなでてくれた。


「…宵風が逢いにきてくれた証拠だね。」
「壬晴が寝ていて…寂しかったから。」



素直に言ってよかった。


「でも、もう勝手にしちゃダメだよ。」
「え。」


…きっと無理だ。





起こすなんて出来ないよ。
眠っている君に悪いと思う。
君を一目見られればいいんだ。


…ただ逢えるだけでいいんだ。



それぐらい君のこと好きだから。

次はバレないように…。








はいっ♪
『恋人にはヒミツ』の続編です。
バレちゃった系。
宵風なりの対処法なのです☆
これも絵、ありますので後ほど…。

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