キリリク

□幼児化
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今日は黎也と久しぶりのお出かけだった


いつものようにブランド店で服を見て、その後はブラブラと商店街を歩いていた



そこに黎也の携帯が鳴り響き、舌打ちをすると春海にそこを動くなといい少し離れた所で話しはじめた


その様子は不機嫌そうで、せっかくの春海とのデートを邪魔されて殺気をたてていた


「…い、おい、そこの坊や」


その声に黎也から視線を外し、周りをみているとぼろきれを纏った不思議な雰囲気を持つおじいさんがいた


「僕のこと?」


「そうじゃ」


そういうとおじいさんは春海を上から下くまなく見たあと、うなづいた。


「おまえに決めたぞ」


「ほえ?」

そういと、節くれだった手の中にある飴玉を春海に渡した。


「えっ?これ…」


「おぬしにやろう…きっと面白い…ゴホン!きっといい事が起こるぞ」


春海は一体何が何だか分からなかったが、人を疑うということをしらない春海は素直に飴玉を受け取った。


「ありがとう」


そして、ご丁寧にお礼までも…





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