キリリク

□喧嘩
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「おかえりなさい」

玄関で黎也のお迎をすると、うれしそうに「ああ」という返答が返ってきた。

今日は珍しく、信時はいないらしく黎也一人だった。

「あれ?信時さんは?」

「あ?ああ…今日は…ちょっとな」

珍しく歯切れの悪い返答に不思議に思いながらも、疑うことなく納得した。

「あっごはんできてるよ!早く食べよう?僕おなかぺこぺこ」

と言って、自分のおなかを触りながら、催促する春海をみて、あまりの可愛さに不覚にもドキッとし動かずにいると、首をかしげながら下から覗き込んでくる春海に我慢が出来なくなった黎也は、よくわかってない春海を抱き上げるとそのまま寝室へと消えていった。




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