キリリク

□幼児化
6ページ/14ページ



「で、本当にこの子どうしたんですか?というか、春海君はどこにいるんです?」

「良く見てみろ、ここにいるじゃねぇか」


黎也は今朝の衝撃から立ち直ったのか、憤然とした態度でまだわかんねぇのかよ、などとぼやいていた。







「…………………………………え?まさか、この子が春海君だなんて言わないよね?」


黎也はちらっと視線だけを信時を見ると、


「そのまさかだ」


「………………」



信時は信じられなかったが、よく見てみると、顔は幼くなっているがどことなく春海に似ているし、第一に特徴的な白髪まで一致していると、認めざる得なかった。



「ハァ…信じるよ…一体何が起こったの?」


「そんなのこっちが知りてぇ、朝起きたらこいつ縮んでたんだよ…」


そういって、困ったような声をだしていたが、春海を見ている眼差しはそうは言ってないなかった。




次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ