キリリク
□幼児化
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「で、本当にこの子どうしたんですか?というか、春海君はどこにいるんです?」
「良く見てみろ、ここにいるじゃねぇか」
黎也は今朝の衝撃から立ち直ったのか、憤然とした態度でまだわかんねぇのかよ、などとぼやいていた。
「…………………………………え?まさか、この子が春海君だなんて言わないよね?」
黎也はちらっと視線だけを信時を見ると、
「そのまさかだ」
「………………」
信時は信じられなかったが、よく見てみると、顔は幼くなっているがどことなく春海に似ているし、第一に特徴的な白髪まで一致していると、認めざる得なかった。
「ハァ…信じるよ…一体何が起こったの?」
「そんなのこっちが知りてぇ、朝起きたらこいつ縮んでたんだよ…」
そういって、困ったような声をだしていたが、春海を見ている眼差しはそうは言ってないなかった。
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