キリリク
□幼児化
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一番先に我に返ったのは黎也で、春海をシーツから救出すると、抱きかかえ、とりあえずリビングへと向かった。
「…一体どうしたんだ?」
「……わかんない……」
「はぁ〜」
ビクッ
「ふえっえっうわぁぁぁぁぁぁん」
黎也のため息に、不安な気持ちがあふれ出てきて、泣き始めてしまった。
「おっおい!……泣くな…」
黎也は落ち着かせるために背中を一定のリズムでたたき、何度も大丈夫だと言い聞かせた。
次第に気持ち良くなってきたのか、親指をくわえたまま黎也の肩に顔をくっつけて眠っていた。
「は〜……それにしても、なんで小さくなってんだ?」
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