キリリク
□幼児化
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春海が飴玉をジッと見て口に入れ、ふと顔をあげると先ほどまでいたおじいさんがいなくなっていた
「…おいし〜イチゴの味だv……あれ〜?いっちゃったのかな?」
首を傾げると、聞きなれた声が聞こえた。
「どうしたんだ?」
振り向くと電話を終えた黎也がいた。
「あっ黎也〜もう電話終わったの?」
すぐ、黎也の元までかけて行き抱きついた。
「ああ、大した要件じゃなかった…それより、何一人でしゃべってたんだ?」
「え〜一人じゃないよっさっきまで………あれ…?」
「どうした?」
「…僕さっきまで何してたんだっけ?」
「おい…大丈夫か?」
「ムッ大丈夫だもん!……さっきまで誰かと…う〜〜〜ん」
本格的に頭が混乱してきたのか、う〜う〜うなり始め、黎也はこれ以上は余計に混乱するだけだと判断し、話題を変えることにした
「そろそろ帰るか」
「うん!」
そして、あらかじめ読んでおいた車に乗り込みマンションに帰った。
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